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■ 作業環境測定とは...

作業環境中に人体に対して有害な因子がどの程度存在し、 その作業環境で働く労働者がこれら有害因子にどの程度 さらされているのかを把握することが作業環境測定です。

 

有害な因子とは、粉じん、有機溶剤、特定化学物質、金属等 の有害な物質の他、騒音、振動、温度や湿度等の物理的因子等もあります。

 

作業環境中に存在する有害物に対する危険の度合いを数値化にして、 その状況を管理区分として3段階で評価します。

 

作業環境測定は、職場の有害物の存在状態を科学的に評価し、 職場環境が良好であるかを判断するために行うものです。

「作業環境管理」は、その意義を「安全管理」や「品質管理」と同じ水準で考えることが出来ます。

 

▼ Detail

 
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  • 作業環境測定を行うべき作業場と測定の内容等
 
○作業環境測定は、以下の表に挙げる作業場について行うことが法令で義務付けられています。
○有資格者(作業環境測定士)に行わせなければならないもの(数字に○印がついているもの。
  「指定作業場」といいます)と、職場の担当者が行えるものがあります。

作業環境測定を行うべき作業場 測  定
作業場の種類
(労働安全衛生法施工令第21条)
関係規則 測定内容 測定回数 記録の
保存年数
※ @ 土石、岩石、鉱物、金属または炭素の粉じんを著しく発散する屋内作業場 粉じん則26条 空気中の濃度および粉じん中の遊離けい酸含有率 6月以内ごとに1回 7
2 暑熱、寒冷または多湿屋内作業場 安衛則607条 気温、湿度、ふく射熱 半月以内ごとに1回 3
3 坑内の作業場 イ)炭酸ガスが停滞する作業場 安衛則592条 炭酸ガスの濃度 1月以内ごとに1回 3
ロ)28℃を超える、または超えるおそれのある作業場 安衛則612条 気温 半月以内ごとに1回 3
ハ)通気設備のある作業場 安衛則603条 通気量 半月以内ごとに1回 3
5 中央管理方式の空気調和設備を設けている建築物の室で、事務所の用に供されるもの 事務所則7条 一酸化炭素および二酸化炭素の含有率、室温および外気温、相対湿度 2月以内ごとに1回 3
6 放射線業務を行う作業場 イ)放射線業務を行う管理区域 電離則54条 外部放射線による線量当量率 1月以内ごとに1回 5
ロ)放射性物質取扱作業室 電離則55条 空気中の放射性物質の濃度 1月以内ごとに1回 5
ハ)坑内の核燃料物質の採掘の業務を行う作業場
※F 特定化学物質(第1類物質または第2類物質)を製造し、または取り扱う屋内作業場等 特化則36条 第1類物質または第2類物質の空気中の濃度 6月以内ごとに1回 3
特定の物質については30年間
※G 石綿等を取扱い、もしくは試験研究のため製造する屋内作業場 石綿則36条 石綿の空気中における濃度 6月以内ごとに1回 40
※H 一定の鉛業務を行う屋内作業場 鉛則52条 空気中の鉛の濃度 1年以内ごとに1回 3
10 酸素欠乏危険場所において作業を行う場合の当該作業場 酸欠則3条 第1種酸素欠乏危険作業に係る作業場にあっては、空気中の酸素の濃度 作業開始前等ごと 3
第2種酸素欠乏危険作業に係る作業場にあっては、空気中の酸素および硫化水素の濃度
※J 有機溶剤(第1種有機溶剤または第2種有機溶剤)を製造し、または取り扱う屋内作業場 有機則28条 当該有機溶剤の濃度 6月以内ごとに1回 3
数字に○印=「指定作業場」。※印は作業環境評価基準の適用される作業場。
(注)設備を変更し、または作業工程もしくは作業方法を変更した場合には、遅滞なく、等価騒音レベルを測定しなければならない。



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  • 作業環境測定の実施から評価まで
 ■作業環境測定とその結果の評価のフローシート
フローシート

■測定結果の評価
フローシート



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  • 作業環境測定結果の評価に基づいて行う事業者の措置(安衛法第65条の2第1項)
フローシート



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  • 管理濃度

作業環境評価基準


管理濃度は、作業環境測定結果の評価を行う際に、管理区分を決定する目安となる値で、物質ごとに次表のように決められています。

最新の医学的知見等による見直しにより数値が変更される場合や、新たに規制で規制されることにより管理濃度が新たに設定される物質もあります。


物の種類 管理濃度
土石,岩石,鉱物,金属または炭素の粉じん  
次の式により
算定される値
E=3.0/(1.19Q+1)
この式において、EおよびQは、それぞれ次の値を表すものとする。
E:管理濃度(単位mg/m3
Q:当該粉じんの遊離けい酸含有率(単位%)
アクリルアミド 0.1mg/m3
アクリロニトリル 2ppm
アルキル水銀化合物(アルキル基がメチル基またはエチル基である物に限る) 水銀として0.01mg/m3
4の2 エチルベンゼン 20ppm
エチレンイミン 0.05ppm
エチレンオキシド 1ppm
塩化ビニル 2ppm
塩素 0.5ppm
塩素化ビフェニル(別名:PCB) 0.01mg/m3
9の2 オルト-トルイジン 1ppm
9の3 オルト-フタロジニトリル 0.01mg/m3
10 カドミウムおよびその化合物 カドミウムとして0.05mg/m3
11 クロム酸およびその塩 クロムとして0.05mg/m3
11の2 クロロホルム 3ppm
12 五酸化バナジウム バナジウムとして0.03mg/m3
12の2 コバルト及びその化合物 コバルトとして0.02mg/m3
13 コールタール ベンゼン可溶性成分として0.2mg/m3
13の2 酸化プロピレン 2ppm
13の3 三酸化二アンチモン アンチモンとして0.1mg/m3
14 シアン化カリウム シアンとして3mg/m3
15 シアン化水素 3ppm
16 シアン化ナトリウム シアンとして3mg/m3
16の2 四塩化炭素 5ppm
16の3 1,4-ジオキサン 10ppm
16の4 1,2-ジクロルエタン(別名:二塩化エチレン) 10ppm
17 3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン 0.005mg/m3
17の2 1,2-ジクロロプロパン 1ppm
17の3 ジクロルメタン(別名:二塩化メチレン) 50ppm
17の4 ジメチル-2,2-ジクロロビニルホスフェイト(別名:DDVP) 0.1mg/m3
17の5 1,1-ジメチルヒドラジン 0.01ppm
18 臭化メチル 1ppm
19 重クロム酸およびその塩 クロムとして0.05mg/m3
20 水銀およびその無機化合物(硫化水銀を除く) 水銀として0.025mg/m3
20の2 スチレン 20ppm
20の3 1,1,2,2-テトラクロルエタン(別名:四塩化アセチレン) 1ppm
20の4 テトラクロルエチレン(別名:パークロルエチレン) 25ppm(現行50ppm)
20の5 トリクロルエチレン 10ppm
21 トリレンジイソシアネート 0.005ppm
21の2 ナフタレン 10ppm
21の3 ニッケル化合物(ニッケルカルボニルを除き,粉状のもに限る) ニッケルとして0.1mg/m3
22 ニッケルカルボニル 0.001ppm
23 ニトログリコール 0.05ppm
24 パラ-ニトロクロルベンゼン 0.6mg/m3
24の2 砒素およびその化合物(アルシンおよび砒化ガリウムを除く) 砒素として0.003mg/m3
25 弗化水素 0.5ppm
26 ベータ-プロピオラクトン 0.5ppm
27 ベリリウムおよびその化合物 ベリリウムとして0.001mg/m3
28 ベンゼン 1ppm
28の2 ベンゾトリクロリド 0.05ppm
29 ペンタクロルフェノール(別名:PCP)およびそのナトリウム塩 ペンタクロルフェノールとして0.5mg/m3
29の2 ホルムアルデヒド 0.1ppm
30 マンガンおよびその化合物(塩基性酸化マンガンを除く) マンガンとして0.2mg/m3
30の2 メチルイソブチルケトン 20ppm
31 沃(よう)化メチル 2ppm
31の2 リフラクトリーセラミックファイバー 5μm以上の繊維として0.3本/cm3
32 硫化水素 1ppm
33 硫酸ジメチル 0.1ppm
33の2 石綿 5μm以上の繊維として0.15本/cm3
34 鉛およびその化合物 鉛として0.05mg/m3
35 アセトン 500ppm
36 イソブチルアルコール 50ppm
37 イソプロピルアルコール 200ppm
38 イソペンチルアルコール(別名:イソアミルアルコール) 100ppm
39 エチルエーテル 400ppm
40 エチレングリコールモノエチルエーテル(別名:セロソルブ) 5ppm
41 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(別名:セロソルブアセテート) 5ppm
42 エチレングリコールモノ-ノルマル-ブチルエーテル(別名:ブチルセロソルブ) 25ppm
43 エチレングリコールモノメチルエーテル(別名:メチルセロソルブ) 0.1ppm
44 オルト-ジクロルベンゼン 25ppm
45 キシレン 50ppm
46 クレゾール 5ppm
47 クロルベンゼン 10ppm
48 酢酸イソブチル 150ppm
49 酢酸イソプロピル 100ppm
50 酢酸イソペンチル(別名:酢酸イソアミル) 50ppm
51 酢酸エチル 200ppm
52 酢酸ノルマル-ブチル 150ppm
53 酢酸ノルマル-プロピル 200ppm
54 酢酸ノルマル-ペンチル(別名:酢酸ノルマル-アミル) 50ppm
55 酢酸メチル 200ppm
56 シクロヘキサノール 25ppm
57 シクロヘキサノン 20ppm
58 1,2-ジクロロエチレン(別名:二塩化アセチレン) 150ppm
59 N,N-ジメチルホルムアミド 10ppm
60 テトラヒドロフラン 50ppm
61 1,1,1-トリクロルエタン 200ppm
62 トルエン 20ppm
63 二硫化炭素 1ppm
64 ノルマルヘキサン 40ppm
65 1-ブタノール 25ppm
66 2-ブタノール 100ppm
67 メタノール 200ppm
68 メチルエチルケトン 200ppm
69 メチルシクロヘキサノール 50ppm
70 メチルシクロヘキサノン 50ppm
71 メチル-ノルマル-ブチルケトン 5ppm
インジウム及びその化合物 設定しない
※右欄の値は、温度25度、1気圧の空気中における濃度を示す。

 : 平成27年の作業環境評価基準改正により設定または変更されたものです。ただし、20の4テトラクロロエチレンの管理濃度25ppmは平成28年10月1日適用です。